やまのかけら
YAMANOKAKERA
石を山々のかけらと見立てた
インスタレーション作品
古代から日本では山や森に神が宿ると考えられていました。山の民は山の恵みに感謝し、山の神に祈りを捧げたと言われています。それは、山にある自然物すべてが山の一部であり、山の神性を宿していると考えられたためでした。彼らは山に生きる動植物だけでなく、滝や大岩、小石までも神が宿っていると感じていたのです。本作品はその山の石を用いて、山の神性を覗き見る試みです。体験者は実際の山から採取した石をスコープ状の装置で覗きこみます。すると石の表面から様々な景色が広がり、石に宿った山の神性が風景となって姿を現します。小さな石を通して、遠くにそびえる大きな山々を想起させるインスタレーションです。
Director
Sayaka Maruyama
Designer
Kenji Tanaka, Yutaka Kadota,
Shinya Kikuchi
Special thanks
FabLab SENDAI FLAT